キャンパーの中にはテントの中だと虫がいるから嫌だと思われる方は大勢いると思います。
特に小さなお子様をお持ちのご家庭は害虫にお子様が刺されて、具合が悪くなることを気にされることは十分に理解ができますね_。
そこで車中泊という1つの方法が挙がってきます。
例えば日中は屋外で遊び、BBQをして車で就寝するというスケジュールであれば、アウトドアを楽しむこともできますし、上述の虫のストレスからも限りなく解放されます。(100%ではないですが。)
そこで、今回は以下のテーマで進めていきたいと思います。
車中泊に適する車両選び!
災害時のやむを得ない車中泊とは違い、キャンプでの車中泊は気分的にも楽しめると思います。外で遊んでシャワーを浴びて、疲れて車でスヤスヤ、というパターンが理想では無いかと思いますが、ここでは車中泊をする場合の適した車両に関して紹介していきたいと思います。
車中泊に最適な車種の特性
車中泊は、旅の自由度を高め、自然と触れ合いながら過ごす素晴らしい体験です。しかし、快適な車中泊を実現するためには、選ぶ車種の特性が非常に重要です。ここでは、車中泊に最適な車種の特性について詳しく解説します。
1. フルフラットシート
車中泊をする際に最も重要な要素の一つが、フルフラットシートの有無です。フルフラットシートは、寝るためのスペースを広く確保できるため、快適な睡眠を得ることができます。特に、ミニバンやSUVなどは、シートを倒すことで広いフラットスペースを作れる車種が多いです。このような車種を選ぶことで、車中泊の快適度が大きく向上します。
2. 広いラゲッジスペース
車中泊には、荷物を収納するための十分なスペースが必要です。特に、テント、寝具、食料など、さまざまな荷物を積むためには、広いラゲッジスペースが不可欠です。ハッチバックやワゴンタイプの車は、通常、広い荷室を持っているため、特に車中泊に向いています。また、後部座席を倒すことで、さらに積載スペースを拡張できる車種もあります。
3. 高い天井と広い室内空間
快適な車中泊には、車内の広さも重要です。天井が高く、室内が広い車は、長時間の滞在でも圧迫感を感じにくく、リラックスした状態で過ごせます。特にファミリー向けのミニバンやSUVは、一般的に室内空間が広く設計されているため、車中泊に適しています。
4. 断熱・防音性能
快適な車中泊を実現するためには、断熱性と防音性も大切な要素です。特に、冬の寒さや夏の暑さをしっかりと防ぐために、断熱性の高い車種を選ぶことが重要です。また、防音性能が高い車は、外部の音を気にせず、静かな環境で休むことができます。このような性能を持つ車種は、長時間の車中泊でも快適に過ごせるでしょう。
人気の車中泊対応車種の比較
車中泊は、自由な旅を楽しむための素晴らしい方法ですが、快適さや機能性を考慮した車選びが重要です。ここでは、人気の車中泊対応車種を比較し、それぞれの特徴や利点を解説します。
1. トヨタ・ハイエース
特長: トヨタ・ハイエースは、広い室内空間と高い積載能力を誇る車両です。商用車としても使用されるため、耐久性が高く、カスタマイズがしやすいのが魅力です。
利点:
- フルフラットシートを実現しやすく、広々とした寝床を確保できる。
- 大容量の荷室で、多くの荷物を積むことが可能。
- 多彩なバリエーションがあり、キャンピングカー仕様も選べる。
2. 日産・NV350キャラバン
特長: 日産・NV350キャラバンは、使い勝手の良さと広い室内が特徴で、商用バンのカテゴリーに属します。フルフラットシートの設定もあり、車中泊にも適しています。
利点:
- シートアレンジが豊富で、快適な寝床を確保しやすい。
- 優れた燃費性能を持ち、長距離移動でも経済的。
- 安全装備が充実しており、安心して車中泊ができる。
3. ホンダ・ステップワゴン
特長: ホンダ・ステップワゴンは、家族向けのミニバンとして人気がありますが、その広い室内空間が車中泊にも向いています。多機能なシートアレンジが魅力です。
利点:
- フルフラットモードが利用でき、快適な寝床を提供。
- 収納スペースが多く、車中泊に必要な道具をスムーズに収納可能。
- 視界が良く、運転のしやすさも考慮されている。
4. スバル・フォレスター
特長: スバル・フォレスターは、SUVとしての高い走行性能と、十分な室内空間を兼ね備えています。アウトドアにも強く、車中泊に適した設計です。
利点:
- 高い地上高と四輪駆動で、オフロード走行も安心。
- 収納スペースが豊富で、キャンプ道具なども積載しやすい。
- 安全性能が高く、運転中の安心感がある。
5. ダイハツ・タント
特長: ダイハツ・タントは、軽自動車の中でも広い室内を誇るモデルです。コンパクトながら、車中泊にも対応できる空間を提供します。
利点:
- 車中泊に必要なシートアレンジが可能で、快適な空間を確保。
- 軽自動車なので、維持費が低く、経済的。
- 小回りが利き、駐車場などでも扱いやすい。
最後に簡単な比較表を紹介しておきます。燃費を敢えて載せたのはやはり夏や冬等はエンジンをつけたままにする場合もあるでしょうから、そうなるとガソリンの減りも気になるところです。勿論、車両価格ありきで購入するかどうかを決めることになるとは思いますが、各項目を是非参考にされて下さい。
車中泊で気をつける事
1. 換気の確保
車内で一晩を過ごす際には、換気が非常に重要です。車内の酸素が不足すると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。窓を少し開けて換気を確保することが基本ですが、虫の侵入を防ぐために窓に網を張ることも考慮しましょう。また、換気用の小型ファンを使用することで、効率的に車内の空気を循環させることができます。特に暖房器具を使用する場合、一酸化炭素中毒のリスクを防ぐためにも換気を怠らないようにしてください。冬場は窓を少し開けることが難しい場合もありますが、その際は一酸化炭素検知器を設置するなどの対策を講じることが重要です。
2. 温度管理
車内の温度管理は、快適な車中泊に不可欠です。夏場は車内が高温になりやすいため、日中の駐車場所を選ぶ際には日陰を選びましょう。サンシェードをフロントガラスや窓に取り付けることで、直射日光を遮り、車内温度の上昇を防ぐことができます。夜間も温度が高い場合には、ポータブルファンを使用して涼を取ることをお勧めします。一方、冬場は車内が冷え込みやすいため、断熱材を窓に貼ったり、暖かい寝袋や毛布を用意することが重要です。車内用の小型ヒーターを使用する場合は、一酸化炭素中毒に注意し、適切な換気を行うことを忘れないでください。
3. 睡眠の質を向上させる
車中泊での睡眠の質を向上させるためには、快適な寝床を整えることが重要です。車の座席を倒して寝床を作る場合、エアマットや折りたたみベッドを使用して、できるだけ水平で柔らかい寝床を準備しましょう。また、枕やクッションを用意して、頭や首のサポートをしっかりと行うことも快適な睡眠には欠かせません。さらに、遮光カーテンやサンシェードを使用して外部の光を遮ることで、深い眠りを得ることができます。周囲の騒音を軽減するために耳栓やホワイトノイズマシンを利用するのも効果的です。
4. 食事と水の準備
車中泊では、十分な食事と水の確保が必要です。保存が効く食品やインスタント食品を用意し、携帯用の調理器具も準備しておくと便利です。特に長期間の車中泊を計画している場合は、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。冷蔵が必要な食品を持ち運ぶ場合は、ポータブル冷蔵庫やクーラーボックスを利用しましょう。また、飲料水だけでなく、洗面や調理用の水も十分に持参することが必要です。水の使用量を計算し、必要な量を確保することで、安心して車中泊を楽しむことができます。
5. 緊急時の備え
緊急時に備えて、常に準備を怠らないことが重要です。携帯電話の充電器やバッテリーパックを用意して、常に充電ができる状態にしておきましょう。また、懐中電灯、応急手当キット、非常用の食料や水、防寒具なども備えておくと安心です。車が故障した場合に備えて、ジャッキやスペアタイヤ、工具セットも常備しておくと良いでしょう。さらに、天候の急変や事故などの不測の事態に対応するため、地域の緊急連絡先や近くの病院の情報を事前に確認しておくことも大切です。
まとめ
車中泊を快適かつ安全に楽しむためには、いくつかの重要なポイントに注意が必要です。
まず、適切な車種選びが大切です。広い車内空間を持つハイエースやキャラバン、ステップワゴンなどは、寝床作りがしやすく、荷物もたくさん積めるため、車中泊に適しています。次に、快適な車内空間を作るために、エアマットや折りたたみベッドを使い、遮光カーテンやサンシェードで外部の光を遮ることがポイントです。温度管理も忘れず、夏場はサンシェードやポータブルファン、冬場は断熱材や暖かい寝具を準備することが重要です。
食事と水の準備も欠かせません。保存が効く食品やインスタント食品、携帯用調理器具を用意し、十分な量の飲料水を持参することで、どんな環境でも快適に過ごせます。ポータブル冷蔵庫やクーラーボックスを利用すれば、新鮮な食材も持ち運びやすくなります。
安全対策にも配慮が必要です。安全な駐車場所を選び、周囲に不審者がいないか確認することが大切です。また、換気を十分に行い、一酸化炭素中毒を防ぐことが必要です。緊急時には携帯電話の充電器やバッテリーパック、懐中電灯、応急手当キット、非常用の食料や水を準備しておくと安心です。
これらの準備を整えることで、安全で快適な車中泊を楽しむことができます。